サイトのローダー

ZeroEscapeを今更だけど3作クリアしたので感想ダラダラいろいろ(ネタバレあり 流れ弾でBTTFとSAWとうみねこもちょっと)
要約:いろいろ言いたいことはあったがおもろ

9時間9人9の扉(傑作)

ダブルパック+SteamDeckの組み合わせでプレイ。環境△だったけどほぼ問題なし。AとBの挙動ががSteamコントローラと逆なので時限イベントとかあったらここぞというときに選択を間違うかもな…と思ったけど大丈夫だった
でもエンディングやゲームオーバー後フローチャートに戻ろうと思って失敗しじゅんぺーの雄たけびを何度も聞いた


脱出パートは数学に弱いバカなのでけっこーむずかった リアル脱出ゲーにはよく行くけど数字系はチームメンバーに任せちゃうんだよな…

キャラみんながほかのADVだったらTIPSでまとめてくるような雑学をセリフで披露してきてこれが伏線なのかマジ雑談なのかわからなくて最初テンポ悪と思ってたけど、すべてがゼロの目的に集束したときにウワーッ!ってなるなった
基本的に全部テキストでしつこいくらい明らかにしてるゲームだけど、ゼロの目的だけは明言されてなくて、でもそれまでの体験で理解できちゃうというゲーム設計にすごく衝撃 焼却炉でじゅんぺーとすごくシンクロしたっつ~か…打越氏はすごくプレイヤーを信頼してるんだなと思った
またサンタがいいんだよな 見た目がいいわねウフフと思ってたら中身はもっとよかったという
「おれはサンタクロース…あいつのry」のセリフとスチルがすっげーすっげー好きで心に焼き付いた たぶん10年後も思い出すだろうな

キャラ同士のかけあいも軽快でよかった 特にじゅんぺーと茜は弟切草をほうふつとさせるやりとりで気持ちいい

善人シボウデス(傑作)

ダブルパック+SteamDeckの組み合わせでプレイ。エンディングやゲームオーバー後フローチャートに戻ろうと思ってAとBを間違えて失敗し何度もシグマのセクシー大開脚を見る羽目に
この挙動のせいで前作でじゅんぺーの雄たけびがすごく印象に残ってて、ということはシグマに声がついてないのがなんかの伏線なのか?というのはわりと早い段階で気づいた
気づいたものの実は老人というのにまでは思い当たらずひっくり返った
最初に天明寺ルートを進んで出てきたゼロボスのホログラム見てこんなしょぼくれたビジュアルのオッサンが黒幕のわけねーだろwとか思ってたわ…
自分は予想や推理したいわけではなく(するけど)どっちかというと製作者の頭の良さに翻弄されたりびっくりしたいタイプなのでまじサイコー
ヒカルの碁で門脇がヒカルに再戦するときに格上に弄ばれたいのかも、と考えてたアレと同じ
老婆の正体やKの中身とかにも驚かされた 一番ビビったのは天明寺の正体だけど

ただほぼ全部が明らかになってこれから流出止めに行くんだな、すごくボリュームのあるゲームなんだなまだ長く楽しめるなと気合入れたところで全実績解除がpop
こ…ここで終わりなのか!!?ここからが本編なんじゃないのか!!!??と悪い意味で衝撃 まあ確かに善デスのことは全部開示されたけどさあ…オルタネイティブエンドを見たらやっぱまだ先があるじゃんと思うじゃん

でも多分製作者が用意した今回の「プレイヤーならわかってくれるだろうポイント」である「?」の正体はちゃんとわかった 茜に見つめられてこいつ第四の壁突破してきたなと寒気が走った スゲーな

あと善デスをプレイして、打越氏はシナリオ完遂のためならキャラに容赦ないことできるタイプだなと思ったので、キャラ萌えでプレイすると火傷すると思った
思ったんだが、若シグマの見た目があまりに好みすぎて抗えなかった 全編あのビジュアルで想像していただけに大オチのダメージがすさまじかったんだよな
あと天明寺

キャラはシグマがぶっちぎりで好きで、あとはファイルナ天明寺は好き クォークは離脱が長いので可もなく不可もなく あとはまあまあヘイトが溜まってしまって…999はなんだかんだでクレイドル関係者以外はみんな好きになってたんだけど…

刻のジレンマ(たぶん傑作)  以下ZTD

たぶんがついてるのはまだうまく考えがまとまってないから 一番文句言いたい、でも一番好きなのもコレかもな…

SteamDeckでこれだけ動作確認緑だったから危うく始めてしまうところだった パッケ絵で多分これはSAWみたいなゲームだなと判断してウィッシュリストに放り込みセールの時にそのままリストから買ったのでまじで続編だとは気づかなかった… 絵も違うし
これは善デス続編だし、パッケ絵はシグマだと教えてもらってからやる気が出て着手 これもパックにいれといてくれよ
調べたら発売前にウィッシュリストに入れといて同年10月にはもう買ってあった…ダブルパックはそのあとに買ってた模様 完全にジャケ買い
ところでまじでSAWみたいな展開あったよな…
SAW、BTTF、ロマンス、ホラー、タイムパラドックス、SF、サイキック、並行世界、ループ、SIREN、ミステリ、好きな要素が全部入ってた

全部入ってたけどなんか複雑なのはシグマとファイ・茜とじゅんぺーが集結してRTAの末なんやかんやで流出を止める展開を期待していたんだけど実は善デスですらもっとでっけ~RTAチャートのひとつでしかなくシグマファイ茜じゅんぺーも駒だった…というのに驚きよりも徒労感を感じちゃったからかも いくら必要なことだったとはいえなあ しかもQが何もかもシグマより上手だし 安っぽいかもしれんが勝手にそういうシリーズ集大成みたいなのを期待していたのかも
善デスで四葉とアリスが自分たちは駒だった、つってたけどまさにあれ まあ善デスでシグマはいい思いしたんだから、駒になる順番が回ってきても受け入れろと言われたらしゃーないんだが…
あとゲームとしてやり遂げたぞ!みたいな達成感が得られなかったというのもある
勝手に期待して、勝手になんか思ってたのと違うな?というただそれだけで完全なお気持ちだな 勝手なプレイヤーでスマン でも今しか書けない文章なので書いておく

じゅんぺー
キャラ変がなんかしっくりきていない…作劇上もそんな意味あったんかな?999の性格じゃだめだったんかな?善デスじゅんぺーはオルタネイティブエンドで前作主人公の風格を見せてくれたけどZTDのじゅんぺーは死んでる期間が長いせいもあって前々作主人公をこんな扱いしちゃっていいのか?という戸惑いでいっぱいで、しかもそれが最後まで払拭されることがなかった…
前日譚小説でシグマファイがなるほどひねくれているって得心してたけど言うほどそうか?1年でキャラ変よりは茜を探しているうちに徐々にひねくれていったというようなイメージが…999の延長に善デスじゅんぺーがいるというのはなんとなくつながったがZTDじゅんぺーの延長に善デスじゅんぺーがいるといわれると???


雑学披露するのはシステム上の都合というわけではなくそういうキャラだったのね…理解を越えているキャラなので特に言えることがない
じゅんぺーとの軽快な掛け合いは999の好きなポイントの一つだったけどZTDの掛け合いはちょいちょいギスっててつらい

カルロス
こいつが善玉じゃなかったら悲しいなと思ってたけど徹頭徹尾善玉でよかった

ショーン
血が出ないのはキッズだからゲー倫が働いたのかそうじゃないのか?というメタ推理が邪魔して正体にはたどり着けなかった…いい子だな…きっと元のショーンもいい子だったんだろうな
まあまあ神経太くてエリックのイビリにも負けない 頼もしかった 好き
でも公式HPとかでQとしっかり紹介されてたのがど~もひっかかる 地の文で嘘つかれたようなそんな感覚 負け惜しみです

エリック
こういうやつ結構好き 今思うとブラザーのミスリード要員だったのかな ブラザーはニルスだと思っていたので惑わされないぜフフンとか思ってたけどきっちり惑わされていた
(ニルスの本名ライトに対するレフトというザル推理 まあその推理のおかげで時間にずれがあるというのにはすぐ気づいたんだが…)

ミラ
ミラの軽薄さが最後のSHIFTに必要だったの好き

Q
なんかもう一人いるな?というのは薄々感じてたけどそういうことだったのか~~~~~ときっちり騙された
でも前述のとおり驚きより思い入れがあった過去キャラたちの扱いに残念さを感じたので…こいつ視点の核戦争回避RTAチャート管理ゲームとかはメチャおもろそうだな まあZTDもある意味ではこいつ目線のゲームではあったが…

ファイ
ファイもなんかいるだけ参戦だったな シグマダイアナとの掛け合いはよかったが影が薄くて…

ダイアナとシグマ
ダイアナはルナのモデルか?と思ってたらやっぱりそうだった
色々引っかかるものはありつつもZTDが一番かもと思ってるのはたぶんここだな 前作・前々作はSFで脳内でカテゴライズして楽しんでたけど、ZTDは自分の中ではロマンスにカテゴライズされたような気がする そしてロマンスとして捉えたならば、ダイアナとシグマ回りがメッッッッッッチャクチャ好き
文章書くとなぜZTDに惹かれるのかの理由がなんとなくわかってきてよかった

シグマからしたらダイアナは、月に行った後に自分を追いかけてきた献身的な人 知識では自分の腕と目を失った原因の女性というのは知ってる でもなぜ自分がそうしたのかは実感わいてない
ダイアナからしたらシグマは大義の中に身を置きつつも自分を身を挺してかばって代わりに傷ついた人 なぜそこまでしてくれたのかはよくわかってない シグマさん中身がなんかちょっと違う…?
という感じで若干最初はすれ違いもあったんだろうけどもアポカリプス後の前日譚やZTDシグマの口ぶりを見る限り二人ともとても幸せな時間を過ごせたんだなということが伝わってきてよかった

そしてダイアナを失った後、深い孤独と喪失を抱いたままシグマは善デス時空を生きZTDにSHIFT そしてまたダイアナと出会って…というのがロマンチックすぎる…こういうの弱い…
クリア後に初回限定版についてきた小説読んだけどもうほんとシグマ切なすぎる ZTDでDについて話してる時どんな気持ちだったん?見た目はあんな冷静そうだったのに中身がメチャクチャ焦がれてたと思うと
そしてD-END2 (ダイアナの件については)理知的で理性的なシグマがとうとう愛に屈したトランスポータールーム一連のシーンがあまりに美しすぎた シグマの人生でリゾーム9での3年間だけでなくシェルターの10ヶ月でダイアナともう一度通じあうことができたなんてまじで美しすぎる よかったなシグマ
D-END2は幕が下りるタイミングがいい そのまま悲しいことになったかもしれないし救出があって4人とガブはあの歴史で幸せに暮らしたかもしれないと想像したっていいわけで うみねこでいうところのシュレディンガーの猫箱だよな うみねこも好きなんよ やってることはQによるバックトゥザフューチャーなんだけどさ D-END2と焼却炉はこれからの人生時々見返すと思う

【D-END2追記】
D-END2で個人的にこれまで提示されたどんな哲学問題よりも一番デカい問題提起されたなと思ったことがあって
それがこの特殊状況下での反出生つ~かアンチナタリズムっつ~か
もうこれは各ご家庭の考えで他人がどうこう言えることではないんだけどど~してもこのものすごく餓死率が高そうな環境で出産を…!?ということが頭をよぎっちゃってなあ 子どももだけど当然シグマダイアナ(特にダイアナ)の命も削る文字通り決死の選択なわけで
いやもうこれは完全にシグマダイアナのエゴじゃないか?とかでも助けが来る可能性ももちろんゼロじゃないしなとか色々ぐるぐるする一方でシグマとダイアナの幸せそうな二人を脳がものすごく美しく感じてしまっていや~この感情の置き所どうすりゃいいんだと思ってたんだけど、この件についてはQがハッキリ自分(とファイ)の出生を強く肯定してくれたのとD-END2の結末を猫箱が包んでくれたことでなんか勝手に救われた気分になったのであった【追記ここまで】

そしてDチームはなぜ追加されたのが前日譚で、後日談がないのか…ここちょっと不満なんだけどここが今回の「プレイヤーならわかってくれるだろうポイント」なのか?D-END2を経由したシグマとダイアナとすべてを知ったファイがQ相手にどう動いたか?そこはわざわざ言わなくてもわかるよね的な 自分はQをかばったと思ってるけど…でもD-END2と違ってこっちは、ここまで素晴らしい作品を作った打越氏によるきっちりした結末が見たかったというのが本音 DチームからはQには無償の愛はあるけどQからDチームにはなさそうだし まあ勝手なプレイヤーの勝手な言い分です

色々書いたけどシグマとダイアナ回りのロマンス部分がとにかくぶっ刺さったので、自分にとってはたぶん傑作です

Post Author: HCSB

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